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話をしようよ

◯◯の秋、とはよく言ったものだけど、最近やたらと本を読む。

12、3年ぶりに太宰治の「人間失格」を読んだことに始まり、十代で触れてきた文学作品を少しずつ読み返してみているのだ。きっかけはほんの、ちょっとしたこと。

中にはもう数回読んでいるはずの作品もあるのに、あの頃とはあまりに見え方が違って、ああ、何にも解ってなかったんだなあ・・・と思いつつも、青くて、鮮やかで、そんでもって薄っぺらいあの思春期男子の視点で読むことはもう出来ないんだろうなあ・・・と寂しくなっちゃったりして。(まあ十代の自分はあまりに歪みすぎていてそれはもう黒歴史のオンパレードなんだけどね・・・笑)

そういや数日前、空港に向かうバスの中でつい寝ちゃって、起きたら渋滞の山手トンネルを丁度抜けて湾岸線の大井南くらいだったかしら・・・工業地帯の明かりが左手に広がってて。

全然大した話ではないのだけれど、鮮明なイメージとかインプレッションとか、匂いとかもそうかな、ふと思い出す”ソレ”って(ある種のフラッシュバックみたいなものだけど)案外どーでもいい事の方が多くない?

そこかーい!みたいな。

一時、阿呆みたいにイギリスに行きまくってたのをご存知の方もいるだろうけど、散々過ごした中で一番鮮明に思い出せるのが「ヒースロー空港から滞在先の小さな町に向かうバスの車内で寝ちゃったとき」の「目覚めてどこで何をしているかわからなくなった3秒の寝呆け」であることに気付いてしまった。

散々色んなもの食って飲んで、歩いて、話して、したのはまあ何となく漠然と覚えているけれども、異世界にぶっ飛んだあの3秒が自分にとって、最も、強烈なシーンだったのには違いないらしい。

誰かのそんな話、聞いてみたいな、これ以上ないたわいの無さだけど (笑)

あとちなみにさっき、パックしながら半身浴しながら本を読んでいて、さらにそこで自然に吉澤嘉代子を流していた自分に気付いて、遅ればせながら「女子か!」というツッコミを心の中でさせて頂きました。

あ、「女優姉妹」めちゃくちゃいいです。

さて、これから久しぶりのライブ。準備をして、家を出よう。

久々更新したのにこんなことしか書けねえのかよ!という声が聞こえます。

グッバイ


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